台風による倒木被害!事前にできる備えとは
台風は7月から10月にかけて最も多くなり、大型の場合は倒木、土砂災害人的被害、住家被害、停電、断水などの被害が生じる事があります。
その中で、今回は倒木にフォーカスをあててご案内します。
倒木被害によってもたらされる賠償責任、修理、事前にできる備えについて詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧ください(^_^)/
目次
倒木する原因とは
まずは倒木被害が起きる原因についてご紹介します。
台風や強風により起きる倒木は以下の3パターンに分けられます。
①一定規模を超えた台風
樹木は通常の風雨で倒れたり折れたりしないよう、生長して幹や枝を強化し、地中へ根をしっかりと張って樹体を支えています。
しかし、一定規模を超えた台風がくると、どうしても樹体を支える事ができなくなってしまいます。
具体的に、最大風速約22m/毎秒以上、最大瞬間風速約40m/毎秒以上になった場合、倒木の被害が発生すると言われています。
また、降雨量が多い場合も土壌が緩んで根から倒木する事もあります。
②整備不良
樹木に十分な空間がない場合、硬く透水性の悪い土壌など、栄養が行き届いていないまま造成されていると、根の伸長が不十分で、台風や強風時に倒木する原因になります。
街路樹は特に根の伸長が規制されている事が多いので、被害が発生しやすいと言われています。
③立地条件に合っていない樹種
都市部では道路や公園などに都市緑化樹木が多く見られます。
そのような樹木は土地の環境に合った樹木が選ばれています。
樹木選定を誤っている場合、それが倒木の原因になる事があります。
枝葉をあまり広げず、コンパクトな樹冠で、根が深く、広く土壌に伸ばす樹種は被害が発生しにくいと言われています。
反対に枝葉を大きく広げた樹冠で根が広がる水平根、または深くまで伸びる垂下根のいずれかに偏って生長する樹種は被害が発生しやすいと考えられています。
「台風災害、緊急時24時間対応について」は、こちらのページです。
倒木した際の責任とは
もし、以下のようなケースが起きたら、どのような責任が発生するでしょう。
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賠償責任が発生しない場合
まずお伝えしたいのは、『台風などといった自然災害による倒木について、賠償責任は発生しない』と、民法により定められています。
しかし、倒木被害によって建物や、その他の所有物に何らかの被害が起きた場合、人の心情として誰かに修理費用を請求したくなるかもしれません。
倒木被害は実際に起きると、責任の所在についてトラブルになる事もあるので注意が必要です。
賠償責任が発生する場合
では実際にどのような場合に賠償責任が発生するのでしょうか。
民法717条では以下のように定められています。
民法717条1項
土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害が生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。
民法717条2項
前項の規定は、竹林の栽植又は指示に瑕疵がある場合について準用する。
瑕疵(かし)とは、過失や不具合の事を指します。
民法の用語なので難しい言葉が並んでいますが、簡単に言うと自身が所有、管理している竹を含む樹木の管理に、なんらかの過失や欠陥がある場合は賠償責任が発生する、という事です。
竹林という言葉をあえて使っているのは、”竹害”と言われる、生長が早い竹の被害も倒木と同様に多いからです。
このような賠償責任が発生するようなケースは、個人間での解決は難しい事がほとんどなので、弁護士などの専門家に依頼するようにしましょう。
なお、普段から管理をしっかりしているという場合、証拠として以下のようなものを保管しておくと、万が一の時に役に立つ可能性があります。
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倒木しないよう事前にできる備え
台風などの自然災害であっても、所有者が管理を怠っている場合は損害賠償が発生する事をお伝えしました。
倒木により誰かが被害を被る事は良くありませんし、トラブルは起こしたくないですよね。
そのような事がないよう、日頃から対策をしておく事が大切です。
定期的なメンテナンスをしましょう
お住まいに庭木を植えている場合は、定期的にメンテナンスをするといいでしょう。
庭木が大きくなると倒木のリスクが高まります。
倒木だけでなく、樹木のメンテナンスをしていないと日当たりが悪くなったり虫が付きやすくなります。
支柱で固定しておく
台風や強風時に倒木の危険性がある場合は、事前に竹や樹木を支柱で固定しておくと安心です。
これは竹木の倒木被害だけではなく、お住まいの近くにある物置きについても同様です。
メンテナンスや対策をしておく事により、賠償責任が発生する可能性が大いに下がります。
賠償責任があると判断されてしまった場合、被害を被った物の修理代や買い替え費用なども請求される為、注意しましょう。
また、隣家からの倒木被害に備えておくことも重要です。
自然災害はいつ発生するか予測できない事もありますので、日頃からの備えがいざという時に役に立つ可能性があります。
その備えとして建物の保険に入っておくと、瑕疵があると思われる隣家の竹や樹木は写真に納めておく事、役所に相談して履歴に残しておく事など、できるだけ備えをしておく事が万が一の時に役に立ちます。
倒木対策は植木ドクターへ!
倒木被害を事前に防ぐ、または倒木してしまった場合は植木ドクターへご相談ください。
剪定(せんてい)は伸びた樹木の不要な葉や枝を落とし、スッキリと整える事で生長をコントロールする事ができます。
高所作業OK、切り口は必ず消毒、剪定後の葉や処分も行います。
費用は以下の通りです。
高さ | 剪定の費用 |
1m未満 |
600円~ |
1~2m | 3,800円~ |
2~3m | 3,800円~ |
3~4m | 4,500円~ |
4m以上 | 5,000円~ |
作業の費用は難易度によって変わります。
剪定ではなく、伐採してしまうのも1つの方法です。
隣の家に樹木がはみだした、枯れてしまった、蜂や毛虫に悩んでいる場合は伐採も検討しましょう。
伐採・抜根の費用は以下の通りです。
高さ | 伐採・抜根の費用 |
1m未満 | 1,100円~ |
1~2m | 2,200円~ |
2~3m |
3,300円~ |
3~4m | 4,950円~ |
4m以上 | 6,050円~ |
伐採・抜根も作業の難易度により料金は変わります。
また、お庭や玄関周りにある物によって被害をもたらしてしまう事もあります。
不要なガーデニングの資材、使わない自転車、土が減って浮き出てきた敷石などの不要品がありましたら、植木ドクターへお任せください。
重いものも大量の不要品も最短即日で処分します。
作業メニュー「庭の不用品撤去」については、こちらのページです。
その他、「こんな場合は対応してくれる?」「いくらかかるかだけ教えてほしい」などありましたら、お気軽に植木ドクターへご相談ください。
親切・丁寧に対応させていただきます(^^)/
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