落葉樹・針葉樹・常緑樹の違いとは?それぞれの剪定時期もご紹介!
ご自宅のお庭の木は綺麗に整えられていますか?
剪定作業を適切に行うことにより、樹木を綺麗な状態で保つとともに、近隣とのトラブルを防ぐことができます。
樹木には種類があり、正しい剪定方法にも違いがあります。
今回は、主要な樹木である落葉樹・針葉樹・常緑樹の適切な剪定時期についての解説をします。
それぞれの樹木の特徴や剪定の目的についても紹介するので、ご参考になさってください。
目次
落葉樹・針葉樹・常緑樹の特徴について
ご自宅に樹木を健康に保つためには、種類ごとの特徴や管理上の注意点を知っておくことは大切です。
ここでは主要な種類である落葉樹・針葉樹・常緑樹の3種類についての特徴を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
落葉樹とは
落葉樹とは葉の寿命が1年以内のタイプで、一般的には冬にすべての葉を落として休眠状態に入る樹木の種類です。
熱帯や亜熱帯地域においては、冬に限らず乾季に葉を落とすタイプもありますが、四季のある日本では冬に落葉するタイプが一般的です。
落葉樹の大半は広葉樹ですが、カラマツ・セコイアなどの針葉樹の一部も冬に葉を落として木だけになります。
落葉樹が葉を完全に落とす時期があるのは、水分不足により木自体が枯れるのを防ぐためです。
樹木に限らず、植物は光合成を行って栄養成分を生み出しています。
根から吸い上げた水分と空気中の二酸化炭素を利用して光合成を行い、栄養素であるブドウ糖を生成します。
葉があると光合成を常に行うため水分を根から吸収しようとしますが、冬場は水を吸い上げる力が弱まるため、水分不足になるリスクがあります。
そのため、落葉樹は葉を完全に落として必要以上の水分を吸い上げないように調整しています。
針葉樹とは
針葉樹とは、針のように細く尖った葉を持つ樹木のことを指します。
針葉樹といえば、砂浜などに立っている松の木を連想する方も多いかもしれません。
針葉樹は、熱帯・温帯・寒帯など様々な気候の地域で幅広く存在します。
細い葉により、積雪による枝の破損を防いだり暴風の抵抗を少なくしたりする効果が得られています。
針葉樹は、葉の形状が個性的であるとともに、裸子植物である点も大きな特徴です。
また、松の木のまつぼっくりのような形状の球果を実らせる種類が多いです。
多くの針葉樹は常緑樹であるため、年中葉が枯れることはありません。
常緑樹とは
常緑樹とは、一年中葉を付けている樹木を指します。
常に同じ葉が継続して付いているわけではなく、数年のペースで落葉して生え変わるのが一般的です。
種類によっては、10年のような長い期間をかけて生え変わるものもあります。
落葉樹のように1年の中でほとんど葉が付かない時期が無く常に葉があるため、生垣やグランドカバーに適した種類といえるでしょう。
年中同じ景観を維持したい場合におすすめです。
常緑樹は、針葉樹と広葉樹の2種類に大別できます。
寒さに強い針葉樹も魅力的ですが、自宅の庭などに取り入れる場合は広葉樹の方が一般的です。
広葉樹は枝を横に広げる特徴があるため、効率よく活用できます。
また、目立つ花や実をつけるものが多いため、観賞用としても適しています。
剪定は何のために行う?
植木は、定期的に剪定をするのが一般的です。
剪定とは、不要な枝葉などを切り落として木の形を整える作業です。
では、剪定とはそもそも何のために行うものなのでしょうか。
剪定を行なう主な目的として、代表的なポイントを4点紹介します。
樹形の乱れを防ぐ
伸びすぎた木の枝を切ることにより、樹形全体の形を整えられます。
樹木は生き物であり水だけで大きくなっていくため、放置しているとどんどん成長して枝葉が生い茂っていきます。
剪定により樹形を整える方法には、主に2種類あります。
1つ目は、木本来の自然な形を保つことを目的とした自然樹形です。
自然に生育している樹木の形をイメージした樹形です。
自然樹形にする場合は、必要最低限度の範囲で剪定を終えます。
2つ目は、人工樹形です。
人工樹形は、イメージする造形に近づけるために意識的に剪定を行なう方法です。
盆栽や果樹の剪定も、人工樹形に含まれます。
木が大きくなりすぎるのを防ぐ
木が大きくなりすぎるのを防ぐのも、剪定の大きな役割です。
お住まいの庭など、限られたスペースの中で樹木を維持するために、剪定は欠かせません。
木が大きくなりすぎると庭が暗くなってしまったり、落ち葉が増えて掃除が大変になってしまいます。
定期的な剪定により、樹木の維持管理がしやすくなります。
花や実のつきを良くする
剪定により、花や実が付きやすくなる効果が得られます。
養分が限られている中で、余分な枝や葉が多いと必要以上に養分が消費されてしまい、花や実を作るのが難しくなります。
花や実を鑑賞する目的で樹木を用いる際は、適度な剪定をしてバランスよく養分を保つことが大切です。
枯れや病害虫の発生を防ぐ
樹木の剪定には、木の枯れや病害虫の発生を防ぐ効果もあります。
不要な枝葉を取り除くことにより、養分が木の全体に行きわたります。
枝を間引くことで枝葉の密集が解消され、木の内側にまでしっかりと日光や風が通ります。
これにより、木全体に免疫力が高まり、病気や害虫に負けない健康な樹木にすることが可能です。
「剪定と伐採の違いとは?その違いを詳しくお⾒せします」はコチラ
落葉樹・針葉樹・常緑樹の剪定方法と時期
剪定は、ただやみくもに不要な枝葉を取り除けばよいというわけではありません。
樹木の種類によって、剪定を行なう際の適切なタイミングや方法があります。
植樹している樹木の種類を確認し、適切な対処方法を採用しましょう。
以下では、落葉樹・針葉樹・常緑樹の3種類のタイプごとに適切な剪定方法と時期を紹介します。
落葉樹の場合
落葉樹の剪定を行なう場合は、葉が落ち切ったタイミングが良いでしょう。
12月から2月にかけての冬場に実行するのがおすすめです。
落葉樹は葉がほとんど落ちてしまうため、枝葉の状態を確認しながら剪定ができるため、対処がしやすいです。
葉が落ちる前に剪定をしたい場合は、幹を傷つけないようにするなど切り方に十分な配慮をする必要があります。
針葉樹の場合
針葉樹の場合は、3~4月頃にしっかりと剪定をするのがおすすめです。
針葉樹は、冬場に休眠期に入っています。
休眠期明けの時期に正しい剪定をすることにより、枝の伸びが良くなります。
針葉樹を剪定する際は、金属製のハサミはおすすめできません。
鉄製の物を当てると切った後の枝が茶色く変色してしまうリスクがあります。
セラミック製のハサミを使うなど、樹木へのダメージを最小限に抑えましょう。
常緑樹の場合
常緑樹の場合は、4~6月頃がおすすめです。
真冬に剪定を行なうと、木全体に栄養素が行き届かなくなってしまうため、成長の阻害要因になってしまいます。
常緑樹を剪定する場合は、やりすぎに注意しましょう。
葉が少なくなると日差しを遮れなくなり、幹が衰弱してしまうかもしれません。
庭木のことなら植木ドクターへ!
庭木を美しく、健康に保つためには剪定作業は欠かせません。
樹木の種類ごとに適切なタイミングや方法が異なるため、しっかりと見極めて正しい処置をしましょう。
ご自身で剪定作業を行なうことももちろん可能ですが、庭木ドクターは豊富な知識と経験をもとに最適な作業を行います。
お見積りは無料、土日祝日も対応しています。
お気軽にお問合せください(^^)/
植木の剪定、伐採、草刈りは【植木ドクター】低価格な植木屋さん
−N−