植木屋さんへのお茶だしは必要?不要?
こんにちは!植木ドクターです!
つい先日、「お茶を出したいので、休憩時間を教えてください」と聞かれました。
当社では、基本的にお茶出しはお断りしておりますが、そのお客様は終わりがけにペットボトルのお茶と個包装のお菓子を渡してくださいました。
お心遣いは要らないけれども、それでもやっぱりもらうと嬉しいもの。
その距離感は確かに難しいな、と感じる部分でもありますね。
きっとどうしたらいいの?と悩んでいる方も少なくはないと感じるので、本日は個人的な意見のもと植木屋さんへのお茶出しについてお話ししたいと思います。
目次
お茶は出すべきなのか?
結論から申し上げますと、しなければならないものではありません。
現に、植木ドクターではお茶やおやつといった差し入れは全てお断りしています。
そもそも何故「お茶を出すか否か」と頭を悩ませてしまうのかを一緒に考えてみましょう。
日本の伝統的なおもてなしの心から生まれた差し入れ文化
相手を大切にし、気持ち良く過ごしてもらうために、何かを差し上げるという行為は、古くから日本文化に根付いています。
今でも都市部から離れた地域やご年配の方に根付いていますが、近所同士や地域の人々との繋がりが深かった時代には、何かあった際には助け合い、感謝の気持ちをモノにして贈り合っていました。
しかし、核家族化が進み考え方や風習が多様化していく世の中で、SNSを通じて簡単に他人の意見を見聞きすることが出来るが故に出すべきか、出さないべきかを悩んでしまうのだと思います。
お茶出しを当たり前と思う世代も減り、庭にお庭を作ること自体が減っている昨今、先細りになるのは至極当然のことだと思います。
結局、出すの?出さないの?
考え方ひとつだと思います。
お茶を出してもらえないからモチベーションが下がり、適当な仕事をするということはプロはしません。
一部、出してもらえないから適当に済ませて早く帰る、という同業者もいるようですが、残念ながらプロではないなと感じます。
でも、我々も人間なので、感謝の気持ちをいただけると素直に嬉しいですし、お客様の印象も良くなります。
お茶出しをするメリット
ではここで、具体的にお茶出しをするメリットを紹介したいと思います。
メリット①庭師(職人)とコミュニケーションが取れる
職人と施主との打ち合わせ時間にもなります。
作業の途中経過を観察したり、要望を伝えるタイミングとして、おすすめです。
メリット②良好な関係の構築ができる
自宅の大切なお庭の手入れを任せる施主様も、どんな人が来て、どんな人が施業をするのか気になるのではないでしょうか。
そんな時にもお茶出しは相手を知るためにおすすめの手段の1つです。
また、お庭のお手入れともなると、定期的に依頼することにもなると思います。
庭師に良い印象を与えるきっかけになりより良好な関係が構築できるでしょう。
メリット③感謝の気持ちの伝達
ありがとう、と直接言いずらい場合もあるでしょう。そんな時に差し入れを用意するだけでも感謝の気持ちが伝わります。
お茶出しをするデメリット
メリットは、みなさんなんとなくわかりますよね。
では、デメリットはないのでしょうか?完全に主観ですが、ご紹介しますね。
デメリット①負担が大きい
近年は共働きが当たり前の世の中です。昔のように日中誰かしら必ず在宅している家庭の方が珍しいくらいですよね。
そんな中、朝から夕方にかけて仕事をしにくる職人に対して毎日お茶を出すのは負担以外の何者でもないと思います。
だからこそ、「しなければいけない」などと思う必要もないですし、我々もお断りさせていただいています。
デメリット②喜ばれない可能性もある
これは本当にただの主観です。私はいただけるとなんでも嬉しいです。
でも、「アレルギーがある」病気や健康のためなどの理由で「甘いものは控えている」「そもそも出されたものが好みではない」など本当に人それぞれですが、職人側も意見が分かれます。
そんなことを言い出すとキリがないですし、全員に合わせるなんて無謀ですよね。
だからこそ無理に用意をする必要も全くないのです。
デメリット③衛生面での懸念
これは特に2020年に流行ったコロナ渦で一気に広まった感覚があります。
個人的にも全員で分け合うタイプのお菓子や食べ物は以前にも増して抵抗を感じるようになりました。
お客様でも、コップに注いだ飲み物ではなく、未開封のペットボトルや缶でくださる方も増えたように感じます。
一番大切なことは、無理のない範囲ですること
いただけたらそれは嬉しいけれど、いただけないからといってパフォーマンスが落ちたり、お客様を格付けしたりは致しません。
ですので、あまり深く考えず、無理のない範囲でする、しないを決めていただくことをお勧めします。
庭師の1日の流れ
お茶を出す、と決めたはいいけど、いつ渡せばいいの?と悩まれることかと思います。
私も来客があった際にいつどのタイミングで出せば良いか悩んだ経験があります。
1つの判断材料になるように1日の流れをご紹介しますね。
弊社の1日〜数日がかりで行うお庭作業時のタイムスケジュールなので、作業量によっては1時間程度で終わるものもあるので、一概には言えませんが、一日3回休憩を挟みます。
また、季節によっても少し異なりますね。
夏場は酷暑なので、熱中症にならないようにこまめに水分補給を行うようにしていますし、冬場は日没時間の関係上、16時ごろには撤収できるようにしています。
そして、お茶はこの休憩のタイミングで出してくださる方が多い印象でしたが、中には終わりのご挨拶の際や、朝の作業開始時にクーラーボックスに氷と一緒に何本かペットボトルで好きなタイミングで飲めるようにご用意してくださる方もいました。
もらって嬉しかった・少し困った差し入れ
もらって嬉しかった差し入れ
個人的にもらって嬉しかった差し入れをご紹介します。
何をどう差し入れたらいいのか悩んでいる方は参考にしてください。
①朝イチのクーラーボックス
先ほども書きましたが、朝ご挨拶が終わった後に、クーラーボックスに氷とペットボトルのお茶やジュースが入っていたことが嬉しかったです。
飲むタイミングもこちらで決められますし、何より暑い時期には本当に助かりました。
施主様も朝イチで用意すればその後気に留めなくて済むのではないかなと感じたので、こまめに気にしないといけないのかな?と悩む方にはおすすめの方法です。
②終了後の差し入れ
作業が終わった後に、「お疲れ様」と缶コーヒーと個包装のお菓子を頂いたのですが、それも嬉しかったです。
15時の休憩でいただくことも多いのですが、15分と短いのと、作業の予定がずれ込んでいたりするので、仕事終わりだとゆっくり味わえるので嬉しかったです。
もらって少し困った差し入れ
優劣をつけるつもりは全くないのですが、少し困ったなと感じた差し入れもご紹介します。
①お昼ごはん
基本的に施主様のご負担にならないよう、飲み物はもちろんお昼はお弁当を持参している職人がほとんどです。
事前に教えていただいていればお弁当を持っていかなければいいので大変ありがたいのですが、事前情報がないまま施主様の方でお弁当や手作りのご飯をご用意していただくと、持参したお弁当を食べずに持ち帰ることになるので、ご用意いただく際には前日などにお知らせいただけると嬉しいです。
②食べ切らないといけない食べ物
一度開けると食べ切らないといけない大袋のお菓子やケーキなどの生ものは作業の妨げになりやすかったり、食の好みによっては余ってしまいとても気を遣ってしまいます。
差し入れはお互いの気持ちの上に成り立つと考えるので、どちらかに負担を強いるようなものは避けて方が無難だと思います。
植木屋さんとお客様の関係
ひと昔の植木屋は、お客様との信頼が他のどの業界よりも厚く、ご自宅にも自由に出入りをしてきた側面があり、お茶出しの文化にも繋がっているように感じています。
時代により、そんな関係性も徐々に変わっていっているのでしょう。
ご不在のご家庭やご自宅にいても何かと慌ただしい日々を過ごしている現代人だからこそ、植木屋も事前のお打ち合わせ以外は立ち会いしなくても良いようなサービスを提供するようになりました。
根底には、できる限りお客様の負担が無く、希望に沿った剪定や草刈りができるような関係を築いていきたいという思いがあります。
ですので、無理はなさらないことが一番です。
でも、人なので、そういった少しの優しさが嬉しいのも事実なので、気になっている方は「余裕がある時にお茶出しをしてみようかな」、と思っていただく程度で大丈夫だと思います。
そう思えたなら、少し心が軽くなるのではないでしょうか。
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