庭師・造園業・植木屋の違いとは?
「庭の手入れに関わる専門家」と聞くと、庭師、造園業、あるいは植木屋をイメージする方が多いのではないでしょうか。
総務省の日本標準職業分類によると、庭師も植木屋も農業従事者というカテゴリーにあたります。
植木の植え込みや手入れ、庭の増築の仕事に従事する人のことを指すのですが、あらためて考えると、どのような違いがあるのか分かりにくいですよね。
例えば、「家にある庭木の剪定や、害虫の駆除をしてもらいたい」という場合には、どのような業種に頼めばよいのでしょうか?
今回は、庭師や植木屋の特徴と違いについてご紹介します。
お庭の手入れを検討中の方は、ぜひご参考になさってください。
目次
庭師とは
まずは庭師がどんな仕事をしているのか、どのような特徴があるのかを解説します。
庭師が行っている仕事
庭師は、その名のとおり「庭」に関する仕事をする職業です。
一般住宅の植木を手入れしたり管理したりするなど、庭造りに関わるイメージが強いかもしれませんが、公園やオフィス、緑地、街路樹、ゴルフ場などの植栽の整備にも従事しています。
日本文化に関わるところでは、広大な日本庭園を作ったり、それらの庭園を維持したりする仕事を担っている人もいます。
例えば、神社仏閣の数が大変多い京都などでは、日本文化を代表する庭園や歴史的価値のある庭園を常に維持管理しています。
そのような人たちのお陰で、私たちはいつ京都に行っても同じ景色の日本庭園を楽しみ、庭が作られた時代の景色に思いを馳せることができるのです。
様々な植物の特徴を知っている
庭師は、植物の植生や特徴をよく知っていなければ行えない仕事です。
日本には四季があるので、春はサクラやツツジ、夏にはアジサイやクチナシという風に、それぞれの季節によって咲く花が異なります。
また、秋にはモミジやドウダンツツジのように紅葉する植物もあれば、冬に実がなって明るい雰囲気になるキンカンやユズなどもあります。
植木の種類も様々で、冬であっても葉が緑で景観が保たれる常緑樹もあれば、秋頃から葉が落ちる落葉樹もあり、樹木の高さや枝ぶり、葉の形などは、植物の種類によって多様です。
そして、現代日本では、昔から日本にある植物だけではなく、外国由来の植物もよく用いられています。
日本各地の公園にあるバラ園などの洋風庭園や、色とりどりのチューリップ畑などが有名ですよね。
そうした多種多様な植物の特徴を把握していることも重要で、洋風庭園や和洋折衷タイプの庭のデザインをすることも庭師の仕事となっています。
このように、庭師は様々な植物の特徴を知識として知っていることによって、庭をゼロからデザインする庭造りを行うことができるのです。
庭を1からデザインしたいなら庭師へ
庭師の主な仕事は、依頼された庭の土地・空間のなかに、様々な花・木・草の組み合わせの可能性を考えて、春夏秋冬それぞれの季節に異なった趣のある景色が眺められるようにデザインを考えて庭を作り、それを維持するということです。
庭を築く土地は、平坦な場合もありますが、道を作ったり、石を置いたり、小山を築いたり、池を作ったり、小川を作ったりすることもあります。
場合によっては、その庭の周囲の景観までをも上手に取り入れて、「どの場所から庭を眺めるか」をふまえて、立体的な仕上がりを計算しながら庭造りを行います。
このように、庭師には、平面の土地に木々を植え込むだけではなく、依頼者の希望や土地の形・特徴に沿って立体的にデザインするセンスも求められます。
庭造りを丁寧に行いたい場合は、こうした知識やセンスを有している庭師に依頼するとよいでしょう。
造園業とは
続いて、造園業とはどんな仕事なのか、どんな時に依頼すれば良いのか見ていきましょう。
造園業が行っている仕事
庭師と似ている仕事を担っている職業として、「造園業」があります。
漢字のとおり「園(庭)を造る」ことに関わる仕事であり、造園のための工事を行ったり、作った庭を管理したりすることに従事する職業です。
造園に関しては、庭師の仕事と同様に、日本の四季折々の植物や自然の特徴を活かした庭造りを行ったりしています。
また、造園業に従事している人ならば、通常の庭木の剪定などはもちろんのこと、高木を剪定したり、伐採したり、あるいは伐根することも得意としています。
庭木の伐採や剪定をしてくれる
個人の住宅では、新築の時に植えた樹木が、年を経るごとに育っていき、家人が住み始めた当初には想像しなかったくらいに大きく成長してしまうこともあります。
そうすると、枝葉が家の境界線を越えて近隣住民とのトラブルになったり、道路にはみ出たり、電柱に枝がぶつかったりする危険が生じます。
庭を新たに作りたい時、造園工事を希望する場合や、育ちすぎて困っている高木の伐採や伐根を依頼したい場合には造園業に依頼するとよいでしょう。
学校や公園の工事にも従事
造園業は、個人宅のほかにも多様な「植物」や「園」に関わる依頼を請け負っています。
造園業者にもよりますが、学校、公園、会社、団地、料亭やホテルの庭造りと維持管理をはじめ、街路樹や高速道路のグリーンベルトなどの工事にも従事しています。
近年では、商業施設やオフィスビルの屋上などに緑化コーナーやテラス、庭園を設けている場所が多くみかけられますが、こうしたものについても造園業が担っていることが多いです。
植木屋とは
最後に植木屋についてです。
植木屋はどんな仕事をしているか、ご紹介します。
庭木の管理や雑草対策、害虫駆除など
植木屋がメインとして担っている仕事のひとつに、庭木の剪定があります。
植木屋は、樹木の枝のつき方や、植物ごとの配慮点をよく熟知しています。
植物は常に成長していますので、幹や枝が伸びたり、葉が茂ったりして混みあってくると、病害虫などが発生しやすくなってしまいます。
そこで、一般には定期的に剪定を行うことで、樹木の健康と庭の景観が保たれているのです。
剪定する際には、ただ単に枝と枝の空間をあけるという訳ではなく、枝を剪定された後の樹木が次にどのように成長していくかを考えて、できるだけ見栄えのよい状態が続くように考慮した剪定をしてもらうことができます。
剪定の他、伐採や伐根も行っています。
庭木の手入れが難しくなった場合は相談してみるといいでしょう。
植木屋は樹木・植物の病気を予防したり、害虫を駆除したりすることも得意としています。
更に樹木の植え替えや、芝生の管理、除草・草刈り、施肥などを通して、年間を通じて花や緑がきれいな状態を保つことにも従事しています。
庭木や雑草、害虫のことで悩みごと、お困りごとがあれば、まずは植木屋に相談すれば、ほとんどのことは受けてくれるでしょう。
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雑草の草刈り・草抜き・防草対策。
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