沈丁花(ジンチョウゲ)は剪定のしすぎに注意?育て方と共に注意点を解説!
ジンチョウゲという植木を知っていますか?
三大香木と言われる香りを楽しむことができる植木の1つで、花が密集して球体のように見えるのが特徴です。
その部分だけ切り取って、玄関に飾っておきたいような華やかさがあります。
今回はそんな香りも見た目も楽しむことができる「沈丁花(ジンチョウゲ)」について詳しくお伝えしていきたいと思います。
初心者でも育てやすい植木になっているので、是非今回の記事を読んで庭に植えてみてくださいね!
また、剪定の時期や内容についても解説していきますので「既にジンチョウゲが庭にある!」という人も是非最後まで読んでいってください♪
それでは早速内容に入っていきましょう。
目次
ジンチョウゲってどんな植木?
ジンチョウゲは「ジンチョウゲ科のジンチョウゲ属」で、冒頭でもお伝えしたように「香り」を楽しむことができるのが魅力な植木です。
平均的な木の高さは「1m」とあまり高くならないので、手入れがしやすく、初心者でも育てやすいのが特徴です。
日本に多く出回っているのは「オス」で、実をつけません。
メスを入手することもできますが、メスがつける実は猛毒があるので、口に入れてしまわないように注意が必要です。
花や香りを楽しみたいのであれば、安全なオスを栽培するのがよいでしょう。
開花は2月下旬から4月!
ジンチョウゲは2月下旬から4月に開花を迎えます。
品種によって色は様々。
・赤花種
・白花種
・班入り(葉っぱに黄や白の班が入る)
この3つの種類は日本で主に流通している品種となっています。
咲かせる花の好みで選択してもよいですが、班入りである「フクリンジンチョウゲ」などを選ぶ際には「剪定のしすぎ」に注意しましょう。
他のジンチョウゲも剪定をしすぎると成長しなくなってしまうのですが、特に班入りは剪定のしすぎに敏感です。
剪定を行う際は、専門業者などに相談の上行うのがおすすめです。
ジンチョウゲの植える場所と育て方
植え付けは本格的に春が始まる3月下旬から4月に行うのがベストです。
ジンチョウゲを植え付ける際は「半日陰」の場所を選定してください。
得に、夏場の強い西日が当たらない場所がベストですが、半日陰が難しい場合は日当たりがいい場所を選定しましょう。
日陰の場所では、うまく成長せず花が咲かない可能性があります。
香りや花がジンチョウゲの醍醐味でもあるので、その花が咲いてくれないのはとてもショックですよね・・。
せっかく育てたいと思って選んだジンチョウゲですから、元気に素敵な香りの花を咲かせてくれるように、場所の選定はしっかり行ってください。
また、場所だけではなく土壌環境も大切です。
鉢植えと同様に弱酸性で「水はけ・水もち」のよい土に植えてあげましょう。
腐葉土の他に、赤玉土を混ぜてあげることがおすすめです。
春と夏以外は水やりは基本必要なし?
地植えであれば、春と夏以外の水やりは必要ありません。
土に蓄えられた自然の雨にお任せしましょう。
新芽が出てくる春は、植木として沢山パワーが必要な季節。
晴れの日が続くような時は、土の状態を見て水やりを行ってください。
暑い日が続く夏は、土が乾燥しやすい季節です。
気温が最も高い日中を避けて、涼しい時間帯に水やりを行いましょう。
地植えは東北南部地域までOK!
ジンチョウゲは暑さや寒さに特別弱い・強いという特徴はありません。
しかし、氷点下5度以下になるような寒さが続くような地域では、うまく生育はできないでしょう。
積雪があるような寒い地域で栽培を検討する場合は、雪除けや寒さ対策が必須です。
鉢植えで育てられる?
鉢植えでも育てることができますが「植え替えをしないこと」が条件となります。
ジンチョウゲの根はとてもナイーブです。
他の植物と比較して、深く根を張らず、細かい根も少ないのが特徴。
大きくなってきたからといって、他の鉢に植え替えようとした時に、根を切ってしまうと枯れてしまう可能性が高くなってしまいます。
どうしても植え替えを行いたいという場合は、根を切ってしまわないように注意しましょう。
そして「枯れてしまうかもしれない」という覚悟が必要となります。
また、鉢植えに植える際の土壌にも配慮が必要です。
ジンチョウゲは「水はけ・水もちのよい土」でよく育つので、赤玉土や腐葉土を程よく混ぜた土に植えてあげるようにしてください。
地植えでは基本的に水やりは必要ありませんが、鉢植えでは表面の土が乾いたら水やりが必要です。
先ほどもお伝えしたように、細かい根が張らないので、他の植物よりも乾燥を嫌います。
水の吸水効率も悪いので、水やりはかかさないようにしましょう。
ちなみに・・植木を鉢植えで育てるメリットやデメリットについては下記の記事で詳しく解説しています。
こちらも合わせて読んでみてくださいね♪
ジンチョウゲは挿し木で増やす!種はない?
ジンチョウゲは種がならないので、もっと株を増やしたい場合は「挿し木」をして増やしていきましょう。
使うのは前シーズンに切っておいた枝です。
小さめの赤玉土に挿しておいて、乾燥させないように水をやっていきます。
枝の下の部分から根が生え始めたら、鉢に植えましょう。
シーズン的には、成長を本格化させる春か夏に行うのがベストです。
ジンチョウゲは比較的成長が遅い植木なので、長い目で成長を見守ってあげましょう。
また、水分の吸収効率も悪いことから、新芽が出る春や株が大きくなる秋にかけて肥料を追加してあげると成長を助けることができます。
基本的には肥料はいらない植木ではありますが、成長に応じて検討してみてください。
ジンチョウゲの剪定は開花後すぐに!
ジンチョウゲは他の植木と比較すると、成長が遅い上に自然に丸い樹形が整うので大きな剪定の必要はありません。
しかし、それでも成長を阻害してしまうような枝は生えてくるものです。
「開花後から夏の前まで」に剪定を済ませておきましょう。
夏からは次の年の開花への準備が始まるので、この時期に剪定をしてしまうと次の年に花が咲かなくなってしまうかもしれません。
成長を阻害することにも繋がってしまうので、夏以降は手をつけないように気をつけてくださいね。
また、剪定をする際は「剪定のしすぎ」に注意が必要です。
剪定をしすぎてしまうと、枯れてしまう可能性があります。
「どの程度剪定すればいいのかわからない!」という人は、専門業者に剪定を依頼するのがおすすめです。
弊社でも依頼を承っていますので、お気軽にご連絡くださいね♪
ジンチョウゲを育てる際に気を付ける病気・害虫!
ジンチョウゲを育てる際は「白紋羽病」と「ウイルス病」には気を付ける必要があります。
一方、害虫に関しては、ジンチョウゲ特有の被害を与えるような害虫はいないものの「アブラムシ」には注意が必要です。
ジンチョウゲの病気・害虫①白紋羽病(しろもんぱびょう)
白紋羽病は、土壌にある病原菌がジンチョウゲの根に付着することで、全体を枯れさせてしまう可能性がある病気です。
病気にかかってしまうと、治療は難しいとされています。
病原菌が付着したジンチョウゲとその周辺の土は焼却して処分し、他の植物への影響を広げないようにしましょう。
ジンチョウゲの病気・害虫②ウイルス病
ウイルス病は、葉っぱや花にまだら模様が現れる病気で、アブラムシなどが運んでくるウイルスが原因です。
媒介する虫を寄せ付けないことで予防はできるものの、症状を確認した時にはすでに病状が悪化してしまっていることが多いのが特徴。
ウイルス病に対しての治療薬はないため、感染してしまった部分を切り落として焼却し、アブラムシなどが寄ってこないように薬剤をまくのが対処法となります。
ジンチョウゲの病気・害虫③アブラムシ
ウイルス病の原因となるウイルスや他の病気の原因となる病原菌を運ぶのがアブラムシです。
治療薬がない病気に感染してしまった場合、その部分を切り落とすか、全てを焼却するしかなくなってしまいます。
そのような悲しい結末になってしまわないように、アブラムシを寄せ付けない薬剤をまいて予防しましょう。
ジンチョウゲを育てたい・剪定をしたい人は弊社にご相談ください!
今回はジンチョウゲの育て方や剪定についてお伝えしてきました。
ジンチョウゲは他の植木よりも、根が深く張らず、細かい根も少ないです。
また、剪定のしすぎによって枯れてしまう可能性が高いことから比較的「ナイーブ」な植木でもあります。
「剪定をしたいけど、枯れさせたくない!」という人は、弊社に是非ご相談ください。
皆さんの大切なジンチョウゲを枯れさせないようにした上で、剪定を行わせていただきます!
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