柚子の剪定は間引き・切り戻しがポイント!時期を間違えると収穫不可に!?
今回は柑橘類の1つである『柚子』の剪定や育て方について解説していきます。
・果実はジャムやマーマレードに活用できる
・香りがいい庭木!
・暖かく雨が多い地域には最適
このような特徴がある木です。
しかし・・「子供と一緒に収穫して、マーマレードを作りたい」と思っていても、剪定がうまくできていないと、実がならなくなってしまいます。
柚子にとって剪定はとても重要です!
どのように剪定を進めたらいいのか、3つのポイントをお伝えしていきますので「これまで行ってきた剪定は大丈夫か」チェックしてみましょう。
目次
【剪定のポイントは3つ!】柚子を毎年収穫するにはどうしたらいい?
柚子の果実を毎年収穫するには、次の3つのポイントを押さえておく必要があります。
①間引き剪定を3月に ②切り戻し剪定を10月に ③ロープで横に引っ張る |
「桃栗3年柿8年、ゆずの大馬鹿16年」という言葉があり、ゆずは元々実がなるまでに時間がかかる木でした。
しかし、現在では早く実が収穫できる苗木が出回っているため、植え付けてから4年程度で収穫ができるようになっています。
ポイントを頭に入れ、時期を逃さないように剪定を行いましょう。
柚子の剪定ポイント①間引き剪定を3月に
日当たりや風通しをよくするために「間引き剪定」が必要です。
3月に混み合っている枝や葉を切り落とし、葉が光合成できるような状態にしてあげましょう。
時期は3月が適しています。
柚子は夏に実をつけ、12〜2月には次のシーズンに向けた花芽ができるため、間違って実がなる花芽を切ってしまわないようにする必要があるためです。
花芽の位置を確認しながら、下記のような枝や葉の剪定を進めていきます。
・内側に伸びている
・何本も平行に伸びて密集している
・枯れている
間引き剪定をすることで「病気の早期発見」や「害虫の駆除」もしやすくなるため、柚子が元気に育ちやすくなるでしょう。
剪定時期を間違えて「実がつかない状態」にならないように気をつけながら、剪定を進めていってください。
柚子の剪定ポイント②切り戻し剪定を10月に
柚子の実の付き方には特徴があります。
それは「実がついた枝は、次のシーズンには実がならない」ということです。
逆に、実がつかなかった枝に次のシーズンには実がなるため、知らずに「この枝は実がならないんだ」と根本から切り落としてしまわないようにしましょう。
そのシーズンに実がならなかった枝や実の付きが悪かった枝は、全て切り落とさず「切り戻し剪定」を行うにとどめてください。
花芽を付け始める前の10月頃に行うのが適しています!
柚子の剪定ポイント③ロープで横に引っ張る
剪定を行う際に、一緒に行っておきたいのが「横に柚子を引っ張る」という作業です。
柑橘系は上に伸びすぎると、実の付きが悪くなってしまうため、横に成長するようにしてあげる必要があります。
自然的な成長では限界があるため、ある程度太い枝が4本できあがってきたら、ロープをくくり、引っ張るように地面に固定しましょう。
この作業を行うことで、実の付きがよくなります。
毎年実を収穫するには必須の作業となるので、忘れずに行ってくださいね♪
【育て方】柚子は”接木苗・トゲなし”がおすすめ!
昔は柚子の実が収穫できるようになるまで16年かかったと言われていますが、現在では苗木から育てることで4年程度で収穫できるようになりました。
それは「接木苗」という、接木で増やした柚子が出回っているからです。
ホームセンター等で販売されている柚子は、ほとんどがこの接木苗になります。
「絶対に種から育てたい!」という強い意志がない限りは、数年で収穫ができる苗を育てるのがおすすめです。
また、本来の柚子は長くて鋭いトゲが枝についているのが特徴でしたが、現在ではトゲがない品種も多く販売されています。
・収穫する際に怪我をしたくない ・小さい子供がいる ・ガーデニング初心者 |
これらに当てはまる場合は、接木苗を選択した上で、トゲがない品種を選ぶとよいでしょう。
東北〜北海道は地植えNG
柚子は、耐寒性が高くマイナス7℃程度まで耐えることができます。
しかし「毎年元気な実を収穫」したいという目的があって柚子を育てるのであれば、マイナス7℃が続くような地域では栽培はしない方がよいでしょう。
それは、成長した柚子であれば低い温度でも耐えられますが、苗木や植え付けて数年の柚子では枯れてしまう恐れがあるからです。
マイナス5℃が続くと、葉が枯れて落ちてしまうこともあります。
成長に必ず必要な葉がなくなってしまうので、柚子は成長することができません。
地植えで育てるのは避けた方がよいでしょう。
鉢植えでも栽培が可能!
「東北でも柚子を育ててみたい!」という場合もあるでしょう。
東北〜北海道の地域で柚子を栽培したいのなら、鉢植えを選択するのがおすすめです!
鉢植えで柚子を育てるメリットは・・
・大きさをコントロールできる
・ベランダや庭で手軽に柚子を楽しめる
・冬は室内に移動ができる
このようなものがあります。
通常、柚子は大きく育ちますが、鉢植えではある程度大きさをコントロールできます。
ベランダで手軽に柚子を楽しむことができるのは、大きなメリットでしょう。
水が多い方が大きい柚子ができる!
柚子は水を好むため、雨が沢山降る地域の方が果実の発育がよく、大きい柚子が収穫できます。
基本的に地植えの場合は、水やりは必要ないですが「最近雨降ってないな」と思ったら、水やりを行うようにしましょう。
土環境は保水性重視で
前項でもお伝えした通り、柚子は水を好む木です。
土の環境においても、保水性の良い土に整えてあげましょう。
植え付け・植え替えは3月
植え付けや植え替えを行うのは、木が活発に活動を始める3月が適しています。
苗木ポットから植え付けを行う場合は、あまり根をいじらないように気をつけながら、地面に植えるようにしましょう。
鉢植えで栽培する場合の植え替えは、2年に1回程度行います。
それ以上放置すると、根詰まりを起こし成長が止まってしまうため、最悪の場合枯れてしまうことも・・。
成長した株の大きさに合わせて、鉢を選定し、のびのび成長できるようにしてあげてください♪
緑から黄色へ変わったら収穫!
柚子の果実は「放置しすぎ」に注意です。
目安は「緑から黄に変わったあたり」で、緑が少し少なくなってきたと感じた頃が収穫時になります。
「熟した方が美味しいのでは?」と思いそのまま放置してしまいがちですが、あまり実を枝に付けすぎていると、次のシーズンの実の付きが悪くなってしまいます。
次のシーズンのことも考え「適したタイミング」で収穫するようにしましょう。
肥料は年に3回
肥料は「3月・7月・10月」の年に3回与えましょう。
特に10月の冬越しに向けた追肥はとても重要です。
有機質肥料か液体肥料を与え、春までの養分を蓄えられるようにしてあげてください。
柚子の栽培中に注意すべき害虫
柚子は比較的病気には強い木ではありますが、害虫には注意が必要です。
・アゲハチョウの幼虫 ・ミカンサビダニ ・カミキリムシ |
これらの害虫を見つけたら、すぐに駆除しましょう。
特にカミキリムシは、被害が大きくなると柚子全体が枯れてしまうこともあります。
剪定を行い、すぐに害虫を発見できるような状態にしておき、早急に対処できるようにしておくことが大切です。
弊社では害虫駆除についても承っているので、是非ご利用ください。
東京で柚子の剪定をするなら弊社にお任せください!
今回は柚子の剪定や育て方について解説してきました。
剪定のポイントは下記の3つです。
①間引き剪定を3月に
②切り戻し剪定を10月に
③ロープで横に引っ張る
「どう剪定すればよいのかわからない・・」という人は、弊社にご相談ください。
オンライン相談も対応しています!
対面で相談するのには抵抗がある・・という人はご利用ください♪
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