雑草に熱湯が効果的!?何度がいい?デメリットは?
生命力の強い雑草は、抜いても抜いても生えてくるので、悩まれるご家庭も多いでしょう。
雑草対策には様々な方法がありますが、その中の1つに「熱湯をかける」というものがあります。
熱湯が本当に雑草対策になるのでしょうか。
効果的であれば、何度が適切なのでしょうか。
この記事では、雑草に熱湯をかける効果や、その方法、メリット・デメリットについて詳しく解説します!
目次
熱湯は雑草対策になる?
雑草に熱湯をかけると地表に出ている雑草は枯死するので、即効性があり、一応の対策にはなります。
費用もお水とお湯を沸かす光熱費だけなのでほとんどコストがかかりません。
雑草にお湯をかける際の温度は、沸騰してからすぐにかけるのがいいでしょう。
中には6、70℃ほどで枯死した例もあります。
ただ、地表に出ている雑草は、お湯をかけることで枯死しますが、地中の根っこの部分まで枯死させることは難しいでしょう。
地中まで熱を与えるには熱湯が大量に必要になります。
また、横に広がるように生長する雑草も、広範囲に渡ってお湯をかける必要があります。
お湯を沸かし、雑草まで持って行ってかけるのは大変な作業になるでしょう。
特に、多年草の中でも地下茎の雑草はお湯との相性があまり良くありません。
地下茎とは地中に茎や根を張り巡らせ、種ではなく茎や根から増える雑草です。
代表的な地下茎はスギナ、ワラビなどがあります。
地表に出ている部分だけ枯死させても、地中に残る茎や根が増えていくので、熱湯をかけても根絶させることはできないのです。
◆雑草にお湯をかけるメリット
雑草対策にお湯をかけるメリットには、今すぐ行える手軽さと、コストがほとんどかからないことです。
通常、雑草対策をするにはホームセンターなどで薬剤を買ったり、草刈り鎌などの道具を用意したりと手間や費用がかかります。
お湯をかけるだけなら薬剤や専用の道具を用意しなくても、水とやかん、またはケトルがあればすぐに作業できます。
また、薬剤のような化学薬品ではないので、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心です。
◆雑草にお湯をかけるデメリット
では反対に、デメリットは何があげられるでしょう。
雑草にお湯をかけると、雑草が生えている土壌にも熱が伝わります。
すると土の中の細菌や微生物もいなくなる可能性があります。
その為、お湯をかけた後に花や植木を栽培したいという場合は注意が必要です。
状況によってはお湯をかけること以外での雑草対策を検討しましょう。
また、お湯をかけての除草にはお湯を沸かして持っていくという作業を繰り返します。
ある程度の量のお湯が必要なので、持っていくのに腕や足を酷使しなければなりません。
キッチンからお庭までの距離が遠ければ遠い程大変です。
水を出してお湯を沸かすのに時間がかかり、持って行ってかけ、キッチンに戻ってまたお湯を沸かして・・・となると時間もかかります。
更に、お湯を運んだりかける際に注意しなければならないのが火傷です。
雑草対策の為に火傷をしてしまっては元も子もありません。
また、雑草にお湯をかけることで地表の雑草の効果はありますが、根っこまで枯死することが難しいです。
除草剤の代わりになる?
除草剤は農薬の一種で、雑草をやっつけることができる薬品です。
撒くことで雑草を枯らし、しばらく生えてこないようにすることができます。
お湯をかけての雑草対策は除草剤に比べるとかなり低コストではありますが、根っこまで枯らすことはできません。
除草剤のようにしばらく生えてこなくさせるような効果も期待できません。
お湯をかけることで表面的には枯れたように見えますが、実際には根っこが生きていて、またすぐに雑草が生えてきます。
除草剤の代わりになるとは言えませんし、一時しのぎにしかならず、体力の消耗や火傷の危険性もあるので、あまりオススメはできません。
お湯以外の雑草対策3選
では、お湯以外にどのような雑草対策が適しているのでしょう。
効果的な雑草対策を3つご紹介します。
◆雑草対策①定期的な草むしり
雑草は放置するとすぐに生長し、時期によっては1週間ほどで新しい雑草が生えてきます。
大量に生い茂ってしまうと手が付けられなくなることも。
定期的に草むしりをすることでコストをかけずに雑草対策ができます。
ただし、雑草が生長しやすい夏場は熱中症のリスクがあり、健康を害する恐れがあるので注意が必要です。
また、敷地の広さによっては相当な労力と時間を必要とします。
日陰になっている狭いスペースであれば、ご自身での草むしりもしやすいでしょう。
◆雑草対策②除草剤の散布
草むしりよりも手軽にでき、費用対効果も高い雑草対策です。
除草剤には液体や粒剤など様々な種類や製品があり、目的に応じて使い分けることができます。
液体タイプはすでに生えている雑草に散布することで効果を発揮します。
比較的効きが早いのですが、長さが膝より高い雑草に効果が弱まります。
雨が降ると薬は流れるので、晴れの日の午前中に散布し、薬液を十分吸収させるといいでしょう。
粒剤タイプは雑草の予防に効果的です。
これから生えてくる雑草を枯らしながら、数ヵ月に渡って効果が持続します。
春と秋の2回散布しておくと、年間を通して雑草を予防できます。
使用のタイミングは雨が降った翌日で、散布する当日と翌日は晴れの日がいいでしょう。
その理由は濡れている地面だと薬剤が染みこみやすくなります。
また、粒剤タイプは土壌に粒を撒くので、雨が降ると流されてしまうからです。
「除草剤の選び方について徹底解説!」は、こちらのページです。
◆雑草対策③防草シート
「抜いても抜いても生えてくる雑草をなんとかしたい」という場合は防草シートがオススメです。
防草シートとは、一般的に遮光性が高く、シートを地面に敷くことで雑草の光合成を防いで生長を防ぎます。
日光をカットすることで、雑草の生長を抑える、とても便利なシートです。
商品によって遮光性や透水性、耐久性などに違いがあり、価格もピンキリです。
また、防草シートを敷く前には地中に残っている根っこや種子の対策をしておく必要があります。
土の中に残っていると防草シートを突き破ってしまう恐れがあるからです。
シートを敷く際には質の高いシート選びや、正しく敷くことが大切です。
なお、シートの保護と固定の為に砂利を敷くのも非常にオススメです。
雑草対策だけでなく、空き巣が侵入した際に砂利の音がするので防犯対策にもなります。
防草シートについはコチラのページでも詳しくご紹介しています。
雑草対策は植木ドクターへご相談ください!
お湯をかけることで雑草を枯らすことができ、環境にも優しくコストを抑えられるというメリットがあります。
しかし、根っこが残っているので根本的な除草には繋がりません。
また、お湯を使用する際は火傷のリスクもあり、運搬に時間や労力がかかります。
その為、雑草対策には定期的な草むしりや除草剤、防草シートでの対策がオススメです。
とは言え、ご自身で行うには適切な方法や作業を行うのが難しいかもしれません。
そんな時は植木ドクターへご相談ください。
当社は雑草のスペシャリストです。
お庭や駐車場、畑など場所によって適切な方法を提案し、スピーディに対応します。
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