【植木の病気】枝や幹の病気3選!剪定と環境改善が重要!?
庭木の幹を触って「なんか、ふやけてしまっている気がする・・これは何かの病気?・・」と悩んでいる人はいませんか?
それは幹に症状が出る樹木の「病気」である可能性が高いです。
樹木の病気は勉強をしようと思わない限り知識として頭に入っていませんよね。
なので「わからないし、このままにしてみよう」と、放置をしてしまいがちです。
しかし、それはとても危険ですよ!
最悪の場合、せっかく植えた庭木が枯れてしまうかもしれません・・。
そこで今回は皆さんがすぐに「これは◯◯病かも?」と、病気の疑い・判断ができるように「枝や幹の病気」でかかってしまう確率が高いものをお伝えしていきたいと思います。
大事な庭木を守る為に、症状や対処法をしっかり頭に入れていきましょう♪
目次
【植木】枝や幹の病気3選!
植木における枝や幹の病気は数多くあります。
今回はその中から下記の3つについてお伝えしていきますね♪
①こう薬病
②胴枯病
③てんぐ巣病
早速、一緒に勉強していきましょう。
ちなみに【植木の葉っぱの病気】については、下記の記事でお伝えしています。
「症状が出ているのは枝や幹ではなくて、葉っぱのようだ!」という場合は、こちらを参考にしてみて下さい。
枝や幹の病気①こうやく病
こうやく病は、カビの繁殖によって起こる病気です。
概要は下記の通り。
【原因】カイガラムシが幹や枝に寄生し、排泄物や分泌物を出す事で、それをエサにしてカビが繁殖する
【かかりやすい樹木】桜、けやき、もも、うめ、アンズ、ミカン等植木全般
症状としては、枝や幹の表面に赤茶色や灰色のカビがつき、膜を形成するというもの。
枝や幹が「何かに包まれているような見た目」をしているので、定期的に植木をチェックしていれば気づく事ができるでしょう。
こうやく病が悪化してしまうと、幹や枝全体にカビが繁殖し、植木がカビの膜で包まれてしまうようになります。
その結果、成長が止まってしまい、枯れてしまう事もあるので「早めの対処」が必要です。
【植木の病気】こうやく病の対処法はカビとカイガラムシの除去!
こうやく病にかかってしまった場合は「カビとカイガラムシ」を除去する作業を行いましょう。
カビの部分は、軽度であればブラシで落とす事ができます。
しかし、広範囲にカビが繁殖してしまっている場合は、部分的に枝を落とすなどの対処が必要となります。
また、カイガラムシについては「専用の塗布剤」があるので、カイガラムシ専用の塗布剤を用意して対処しましょう。
このように、カビとカイガラムシを除去する事で対処する事はできますが、普段から剪定を定期的に行っておく事も大切です。
植木全体に日が当たり、風通しがよい、カビの繁殖しない環境を整えておくようにすると良いですよ♪
枝や幹の病気②胴枯病(どうがれびょう)
胴枯病は、病原菌が原因となって幹が枯れてしまう病気です。
概要は下記の通り。
【原因】病原菌が樹木の幹に寄生し、繁殖する事で起きる
【かかりやすい樹木】果樹類からポプラ、カラマツ、モミなどの木本類まで広い範囲
症状は、病原菌が寄生したことで「幹の表面が柔らかくなる事」。
徐々に病原菌が繁殖していく事で、柔らかい範囲は広がり、健康な状態の幹との境目に亀裂が入るようになります。
患部は小さなボコボコした膨らみを発生させ、黒や赤褐色に変色。
見た目でも病気にかかっている事がわかるような状態となります。
そして、病原菌が繁殖を続けると幹全体を覆うようになり、植木は枯れてしまう可能性が高くなっていきます。
【植木の病気】胴枯病の対処法は病原菌の除去と環境改善!
胴枯病にかかってしまった場合は、病原菌を除去する必要があります。
小さな膨らみや色が変わってしまっている幹の部分を綺麗に削り取りましょう。
その際は、削り取った部分や枝を切り取った場合はその切り口に「保護剤」を塗布する事が大切です。
再発予防や他の病気への罹患を防ぐ事ができます。
病気にかかっているという事は「樹木が弱っている状態」でもあるので、対処する時も「いたわる気持ち」が大事なのです。
また、この胴枯病にかかってしまう原因として「樹木の元気のなさ」が挙げられます。
元気がある状態であれば、病原菌の繁殖を防ぐ事ができるので、剪定や土壌改善を行い、樹木が元気に育つように環境を変えていきましょう。
枝や幹の病気③てんぐ巣病
てんぐ巣病は、カビや細菌から発症する病気です。
この病気の概要は下記の通り。
【原因】糸状菌(カビ)・ファストプラズマ(細菌)が繁殖する事で起きる
【かかりやすい樹木】サクラ
症状としては、枝にボコボコしたこぶのようなものができたり、小枝が沢山生えてきたりするようなものです。
枝には小さい葉っぱが数多く生えてきますが、どれも花はつかず、他の健康な葉っぱの成長を阻害します。
てんぐ巣病にかかりやすい桜では、健康な部分にはピンクの華やかな花がついているのに対して、病気にかかっている部分では緑の小さい葉っぱがついているので「病気にかかっている部分」がはっきりわかるのが特徴です。
【植木の病気】てんぐ巣病の対処法は病気にかかった部分の切断!
てんぐ巣病に対して、有効な農薬等は現在ではありません。
ですので「病気にかかった部分の切断・除去」が主な対処法になります。
「早く薬を撒いてなんとかしてあげたい!」と思うとは思いますが、物理的な対処方法しか取れないのが現時点でのデメリットですね・・。
放置してしまうと、樹木全体に病気が広がってしまう可能性がある為、早期に切断を行いましょう。
まとめ:枝や幹の病気は早急に対処を
今回は枝や幹に発症してしまう病気をご紹介してきました。
大まかな内容は下記の通りです。
・【こうやく病】
原因:カイガラムシが寄生した事で繁殖したカビ
対処法:カビをブラシで落とすか、カビで覆われた枝を切り落とす。カイガラムシは専用の塗布剤を用意して、植木からの除去を行う。
・【胴枯病】
原因:繁殖した病原菌
対処法:病原菌が繁殖し、色が変わってしまった部分・膨らみがある部分などを削り取る。または枝を剪定する。作業した部分には必ず保護剤を塗布して、再発予防を心がける。
・【てんぐ巣病】
原因:糸状菌(カビ)・ファストプラズマ(細菌)が繁殖する事で起きる
対処法:病気にかかってしまった部分を切断・除去する
どの病気も「放置すると樹木が枯れてしまう」という共通項があります。
病気というのは未知なものではありますが、日々庭木の状態を点検しておく事で、些細な変化にも気づく事ができるでしょう。
また、肥料を増やしたり、剪定によって日当たりや風通しをよくしておく事が基本的な予防方法となります。
植えている庭木が「1番元気でいられる状態」を作ってあげて下さいね♪
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