根腐れとは?見分け方、対処方法、伐採・抜根について徹底解説!
根腐れは文字通り、植物の根が腐った状態をいいます。
根が腐った状態になると木は枯れ、倒木の恐れがあります。
倒木は物を壊したり、道路を塞いだり、最悪の場合は人にケガをさせたり命を奪うこともあります。
そうなる前に、根腐れしていないか定期的にチェックをし、必要な場合は早めの対処をしましょう。
この記事では樹木の根腐れについて詳しく解説します。
樹木のことで思わぬトラブルにならないよう、根腐れについて知っておきましょう。
目次
根腐れとは
根腐れとは、根が水に溺れた状態が長く続いて、根から酸素を吸収できずにいることです。
そうなると根は腐り、栄養も酸素も吸収できず、木は窒息状態となって枯れます。
早めに気づき、対応してあげることが大切です。
なお、健康な根は白色ですが、根腐れした根は茶色・灰色に変色したり、溶けたりしています。
根腐れの判断方法5つ
木に以下の症状が起きていたら、根腐れを起こしている可能性があります。
①水の浸透が遅い
水はけの悪さを感じる場合、もしかすると根腐れを起こしているかもしれません。
水はけが悪い土というのは、木の呼吸を妨げ、カビなどの菌の増殖に繋がるため、根腐れを起こしやすくなります。
②根元が黒く変色している
木の根元を確認し、そこが黒ずんでいたら根腐れを起こしている可能性があります。
根腐れは根の先端から始まっていきます。
根元が黒ずんでいる場合は少し危ない状態と思った方がいいでしょう。
③葉が変色、時期ではないのに落葉している
葉の色が黄色や茶色に変色している場合や、落葉の季節でないのに落葉している場合は根にうまく養分が行き届いていない恐れがあります。
土の水はけも悪ければ根腐れを起こしている可能性が高いです。
④土から臭いがしたり、カビやキノコが生えている
土から変な臭いがしたり、カビやキノコが生えている場合は土に根腐れを促す菌が大量に発生しているサインです。
そのような環境だと、すぐに根腐れを起こすのでご注意ください。
⑤簡単に揺すれる
直径2~30cm程の木であれば、揺することで根腐れの確認ができます。
簡単に揺すれてしまう場合は、根腐れを起こしている可能性があります。
注意!!根腐れした木はどうなる?
根腐れを起こすと、木は枯れていなくても非常にもろい状態になっています。
大きな木であればあるほど、私達に様々な弊害を与える恐れがあります。
木が根腐れを起こすことで考えられる事態を知っておきましょう。
台風や強風で倒れる
根腐れしている木は何かしらの衝撃が加わることで倒木する危険性があります。
台風や強風が起きたら、雨風の影響によって倒れてしまうかもしれません。
家などの近くに大きな木がある場合は、木の根元などを見て健康な状態か確認しておきましょう。
「台風による倒木被害!事前にできる備えとは」は、こちらのページです。
近くの木に菌が伝染する
木が根腐れを起こすと、周りにある木に菌が伝染する可能性があります。
また、根腐れを起こした木は非常にもろくなっているので、ふとしたことで倒れるかもしれません。
木が密生している公園や林などで一本木が倒れ、隣の木にぶつかると次々に倒れる恐れがあります。
害虫の住処になる
根元が腐った木には、シロアリやハチといった害虫が寄ってきます。
家の近くにそのような木があれば、家屋の方にも繁殖し、巣を広げてしまうかもしれません。
シロアリが巣を作ってしまうと、柱などの木材を食べてしまうので、最悪の場合、家が倒壊する恐れがあります。
被害が拡大する前に根腐れした木の対処をしましょう。
「害虫駆除を業者に頼むといくら?料金相場、業者の選び方を詳しく解説!」は、こちらのページです。
土砂崩れが起きる
森林などの斜面は木の根により土を支えている場合があります。
そのような木が根腐れを起こすと、根を土が支えることができなくなります。
その結果、土壌の保水機能が低下し、土砂崩れなどの災害に発展する恐れがあります。
根腐れしたらどうする?
根腐れを起こしている場合は、以下のような対処をしましょう。
植え替えが可能な場合
観葉植物など植え替えが可能な場合は、抜いた後に必ず根を乾燥させましょう。
乾燥させたら変色した部分を切断していきます。
この時、健康な色が見えるまで切断して大丈夫です。
少しでも変色した部分が残っていると菌がすぐに感染して根腐れを起こしますので、しっかりとカットしましょう。
次に新しい土に植え替えますが、この時、もとの土は再利用しないようご注意ください。
再利用すると、また根腐れを起こす恐れがあります。
新しい土で何もせず植え替えるのもいいですが、根腐れ防止剤を混ぜるとより効果的です。
根腐れ防止剤を土に混ぜると菌の発生を抑制し、更に水分を新鮮な状態にキープしてくれます。
大きな木は総合的な判断が必要
土から水分と養分を補給している樹木は根が命で、種類にもよりますが、幹の直径の約20~30倍もの範囲に根が広がっています。
視覚、聴覚、触覚などの五感を駆使して根の在処を確かめ、可能であれば治療を行います。
手遅れな場合は伐採・抜根を行うこともあります。
伐採は木を切り倒すことで、根が残ります。
抜根は伐採した後の根を引き抜く作業です。
根腐れした切り株を残しておくと、シロアリが繁殖する恐れがあるので伐採する場合は併せて抜根も行いましょう。
根腐れの対処はプロに任せるましょう
「根腐れしているかな?」「どう対処したらいいだろう」と、判断や必要な作業をご自身で判断するのは難しいかと思います。
無理をせず、プロに任せると安心です。
樹木のことを知り尽くしている業者であれば、安全かつ確実な作業をしてくれます。
薬剤の使用や機材の取り扱いを間違えてしまうと、思わぬ事故や怪我をしてしまう恐れがあるので、できるだけDIYは避けましょう。
抜根も大変な作業ですが、プロに任せれば安心です。
失敗しない業者選びの方法
業者を選ぶ際は事前の説明が充実している業者にしましょう。
どのような作業が必要なのか、それぞれかかる費用か、しっかりとわかりやすく説明してくれるかチェックします。
質問をしてもハッキリした返答がなかったり、わかりにくい場合はその業者と契約しないのが無難です。
また、アフターフォローの有無も業者選びで確認しておくべきポイントです。
伐採、抜根をして切り株を除去していたら、実はシロアリの巣があったというケースもあります。
そこで「うちはここまで」と作業を終えられても困ってしまいますよね。
作業後に発生した問題も、別途対応してくれるような業者だと安心です。
中には悪徳業者も存在します。
業者選びは慎重に行いましょう。
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