剪定(せんてい)とは?剪定の意味・方法について詳しくお伝えします!
「木が大きくなりすぎた」「隣の敷地まで伸びて迷惑をかけている」など、庭木についてお困りではないでしょうか。
そんな時は剪定がオススメです。
剪定(せんてい)というのは何かご存知でしょうか。
結論からいうと、不要な枝を切り、樹形を整える事です。
ただ、具体的に剪定を行う事にどんな意味があるのかよくわからない、という方もいらっしゃるかと思います。
実は剪定には沢山のメリットがあります。
また、剪定は植物によって適した剪定方法というものがあります。
この記事では、そんな剪定について詳しく解説していきます!
「剪定と伐採の違いとは?その違いを詳しくお⾒せします」は、こちらのページです。
目次
【剪定の意味とは】
まず、”剪定”という言葉は、不要になった枝や葉を切り落として木の形を整える事を指します。
もともとは枝を切る作業の事を言っていましたが、最近では花や茎などの間引きも含む言葉になっています。
では、剪定をするとどのようなメリットがあるかご紹介します。
◆樹形を整え、綺麗に見せる
大きく伸びた木の枝を切る事により、木の形(樹形)を整える事ができます。
樹形は剪定方法により、大きく2種類に分けられます。
・自然樹形・・・木本来の自然な形を保つ樹形
・人工樹形・・・人工的に形作られた樹形・生垣など
この2つの剪定方法は、枝の切り方が大きく違います。
自然樹形にする場合は、不要な葉や枝を必要最低限間引きます。
樹形が不自然にならないよう配慮しつつ、必要な枝と不要な枝を見極めなければなりません。
人工樹形にする場合は、もともとの樹形をふまえずに、最終的な樹形をイメージしながら枝を切ります。
ほとんどの場合が枝を1本ずつ切るというより、何本も同時に切り揃えていく事が多いです。
◆木が枯れたり、病気・害虫の発生を防ぐ
剪定によって不要な葉や枝を切り落とす事で、木が枯れたり、病気や害虫が発生するのを防ぐ事ができます。
不要な葉や枝が無い事で、養分が木全体に行き渡るようになるからです。
剪定で木の免疫力が高くなると、病気や害虫を防ぐ健康な状態になります。
100%防げるわけではありませんが、木の寿命を延ばす事には繋がるので、剪定は重要です。
◆大きく生長しすぎるのを防ぐ
剪定する事によって、木が大きく生長しすぎるのを防ぐ事ができます。
木は放っておくとどんどん大きく育ってしまい、隣近所に迷惑をかけたり、お住まいに入る日差しの邪魔をする事もあります。
木がある場所の広さにあわせ、伸びた木を切って小さくし、大きく生長しすぎないよう理想の幅や高さに調整する事が可能です。
◆花や実がつきやすいようにする
適した剪定方法を行う事により、木に花や実がつきやすくなります。
不必要に木が大きいと、木が吸い上げた養分が余計に消費され、花や実をつける為のエネルギーが足りなくなってしまうのです。
また、木の種類によってはその年に伸びたばかりに花や実がつきやすく、古い枝にはつきにくい場合もあります。
新たな花や実へ十分に養分が行き渡るように、いらない枝は切ると良いでしょう。
◆事故を防ぐ
剪定し、木を適切なサイズに保っておくと事故の防止にもなります。
木を選定せずに放置し、自由奔放に伸ばしていくと、木が敷地からはみ出してしまう事があります。
そうなると近隣の方の生活の妨げになったり、電線に枝がかかる恐れもあります。
また、弱って枯れた枝はいつ折れて落下するかわかりません。
古い木は特に注意して、定期的に剪定をしましょう。
剪定を怠ると、自分や他人に被害が起こる場合があります。
定期的な剪定が難しい場合は、植木ドクターにご相談ください。
お客さまの手間も時間も一切かけず、庭木の見栄えを良くし、健康な状態を保ちます。
【強剪定と弱剪定】
剪定には沢山の方法があり、木によって適するものと適さないものがあります。
まず、大きく『強剪定』と『弱剪定』の2つに分けられます。
◆強剪定とは
強剪定は不要な葉や枝を大胆に切る剪定方法で、”基本剪定”とも呼ばれています。
強剪定は大掛かりな剪定で、木にとっても負担がかかります。
木の活動が緩やかになる休眠期(冬から春)にかけて行うのが良いでしょう。
時期を間違えると木が枯れる可能性がありますので注意が必要です。
冬にも行う場合が多いので、強剪定は”冬季剪定”と呼ばれる事もあります。
木にかかる負担を考慮し、正しい季節に剪定をしましょう。
◆弱剪定とは
弱剪定は樹形を整えたり、日当たりや風通しを良くする為に行う剪定です。
木の健康を最低限に保つ事が目的なので、大胆に剪定したりはしません。
不要な葉や枝を切って間引く事が主な目的です。
夏から秋にかけて行う事が多いので、”夏剪定”とも呼ばれています。
【剪定の種類】
剪定は細かく分けると以下のような種類があります。
◆透かし剪定
透かし剪定は木を健康的に保つ為に行います。
不要な枝を間引く事で、枝の密度を最適にします。
間引く度合いにより、強剪定にも弱剪定にもなります。
最初に太い枝や長い枝を根元から切り、その後に枝についている葉の数が大体等しくなるよう、葉の密度を調整します。
枝の先にある葉や短い枝を切り落とし、枝の形を整えたら完了です。
間引きすぎてしまうと木に負担がかかるので、程度に気を付ける必要があります。
◆目摘み、みどり摘み
目摘み、みどり摘みは弱剪定で、春の終わり頃に新芽を摘み取る作業です。
新芽を摘み取ると、芽はそれ以上生長しないので、木の生長を緩やかにします。
現在の樹形を保ちたい時に行う作業です。
◆切り戻し剪定
切り戻し剪定は、枝を切る事により木の幹への負担を減らし、花がつきやすくします。
剪定用のハサミで枝の半分~1/3くらいの位置で枝を切り落とします。
あまり沢山の箇所を切り戻しすぎると、枝を切った所のそばから新しい枝がどんどん生えてくる事になり、かえって樹形が崩れてしまう恐れがあるので注意が必要です。
◆切り詰め剪定
伸びすぎた枝を途中で短く切り落とす剪定で、大きくなった木を小さくする為に行います。
太い枝を切る場合は強剪定になります。
1年以内に伸びた若い枝の内、木の外側へ正しく伸びる位置に芽がついている場合は、正しい芽の上の枝を切り落とします。
◆刈り込み
生垣やトピアリーなど、木本来の形とは異なる人工的な樹形にします。
刈り込みは強剪定に分類される事が多い剪定方法です。
作業前に、どのような形にしたいかイメージしてから剪定をします。
不要な枝を剪定バサミで少しずつ切り落とし、形を整えていきます。
葉や枝より奥まったところでカットすると、綺麗に仕上げる事ができます。
【剪定は植木ドクターへお任せください!】
いかがでしたでしょうか。
剪定とはどういうものか、少しでもイメージできたのではないでしょうか。
剪定については理解できても、実際に自分でできるか不安・・・と思われたら無理せず植木ドクターへご相談ください。
剪定は間違った時期や方法で行うと、木の生長や花付きに大きな影響が出る事があります。
最悪の場合は木が枯れてしまう事もあるので、専門的な知識が必要です。
植木ドクターは庭木1本から駆け付けます。
お気軽にご相談ください(^_^)/
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