庭木を襲う厄介な害虫!種類別の特徴・被害・駆除方法・予防策を詳しく解説!
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庭木は景観に彩りを与え、季節の変わり目には新緑や落ち葉などで、その都度我々の目を楽しませてくれます。
しかし、美しい庭を維持するためには、害虫や病気の脅威から庭木を守ることが必要です。
放置すれば、庭木は深刻な被害を受け、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。
この記事では、庭木に発生する代表的な害虫と病気、そして被害を受けた際の対処法について解説します。
ご自宅に庭木を植えられている方、これから植えることをお考えの方は、ぜひご参考になさってください。
庭木につく害虫の種類
庭木に害虫がついていたら不用意に触らず、よく調べてから対処しましょう。
ここでは庭木につく代表的な害虫の種類を解説します。
アブラムシ
特徴:アブラムシは種類が多く、日本だけでも700種類存在します。
体色は緑色、黒色、赤色など様々で、体長は1~3ミリ程度です。
基本的には植物の葉や茎から吸汁し、その際肛門から甘露を出すため、それを求めてアリが集まってきます。
被害の様子:葉が黄色く変色したり、縮れたり、落ちたりします。
葉の表面に粘り気のある排泄物が付着することがあります。
その排泄物がすす病などの二次被害を引き起こすこともあります。
駆除方法:数が少ない場合は、手で取り除いたり、ホースの水で洗い流したりすることができます。
ある程度数がいる場合は、専用の薬剤(モスピラン、オルトラン、スミオチンなど)を散布しましょう。
予防策:風通しや日当たりの良い場所に植栽すると効果的です。
混植を避け、風通しを良くしましょう。
定期的に剪定を行い、風通しを良くすることも大切です。
カイガラムシ
特徴:貝殻のような硬い殻に覆われた虫で、様々な種類が存在します。
種類によって、寄生する部位や食害方法が異なります。
被害の様子:枝や幹に寄生し、樹液を吸って弱らせてしまいます。
駆除方法:数が少ない場合は、ブラシなどでこすり落とすことができます。
ある程度数がいる場合は、専用の薬剤(エアゾール系)を散布しましょう。
予防策:風通しや日当たりの良い場所に植栽すると効果的です。
混植を避け、風通しを良くしましょう。
定期的に剪定することも大切です。
アメリカシロヒトリ
特徴:外来の蛾の一種で幼虫は毛虫タイプです。
体長約5cm、黒い斑点と白い体毛があります。
大量に発生して群れで樹木に寄生します。
被害の様子:植物の葉を食い荒らします。
成虫も幼虫も毒性はありませんが、アレルギー反応を引き起こす場合があります。
年に2回大量発生するので、とにかく見た目が良くありません。
駆除方法:スミチオン乳剤やトレボン乳剤などの専用の殺虫剤が効果的です。
卵塊やふ化直後の幼虫を枝葉ごと取り除き、踏みつぶして殺処分しましょう。
予防策:庭木にネットをかけるのがおすすめです。
剪定で枝葉を整理することも大切です。
ナメクジ
特徴:陸生の貝類でカタツムリの近縁種で、殻を背負いません。
夜行性でジメジメした場所を好みます。
被害の様子:雑食性で、葉や茎、花や果実をも食い荒らします。
見た目が気持ちが悪いうえ、ぬめりが植物に悪影響を与えます。
駆除方法:数が少ない場合は1匹ずつ捕まえて殺処分しましょう。
ビールの匂いにつられる習性があるため、ペットボトルなどで「ビールトラップ」を作り、これに誘いこんで一挙に駆除する方法もあります。
メタアルデヒドを主成分とする専用の駆除剤を散布するのもおすすめです。
予防策:雑草を取り除き、乾燥した環境を作りましょう。
隠れ場所となるものを減らすことも大切です。
銅イオンを嫌う習性があるので、専用の銅テープなどを貼り付ける方法もあります。
イラガ
特徴:蛾の一種で幼虫は毛虫タイプです。
種類によって様々な形をしています。
幼虫の背中の体毛に毒針(棘状の毛)があり、刺されると激痛が起きます。
被害の様子:植物の葉を食い荒らします。
食害のあった葉は白い斑点が発生します。
毒性が強く、うっかり触れると毛が刺さり、激痛やかゆみを引き起こします。
駆除方法:とにかく素手で触らないようにしましょう。
幼虫が発生したら、葉や枝ごと切り取って熱湯か、殺虫剤を振りかけ、2重のゴミ袋に入れて廃棄します(死んでも幼虫の毒針が危険です)。
専用の殺虫剤(カルホス乳剤など)を散布するのも効果的です。
予防策:庭木にネットをかけるのがおすすめです。
剪定で枝葉を整理することも大切です。
ハマキムシ
特徴:ハマキガという蛾の一種です。
幼虫は芋虫タイプで、葉を巻き込んで巣を作る習性があります。
体色は緑色や茶色、体長は約1cmです。
被害の様子:葉や新芽を食い荒らし、葉を丸めて巣を作るため植物の光合成を妨げます。
駆除方法:葉や枝を切り取って廃棄するのが効果的です。
丸めた葉の中に幼虫がいるため散布するタイプの薬剤では効果が薄いので、浸透タイプの殺虫剤を使用しましょう。
予防策:防虫ネットで産卵を防止しましょう。
剪定で風通しを良くすることも大切です。
チャドクガ
特徴:蛾の一種で幼虫は毛虫タイプです。
体長は約25ミリ程度で、黒または白い体毛と斑点を持ちます。
毒蛾の名のとおり毒針毛を持っており、直接接触しなくても飛散した毛で炎症を起こし、強烈な痒みやかぶれを引き起こします。
被害の様子:食欲旺盛で木の葉を全て食い尽くすことがあります。
人やペットに触れると毛が刺さり、腫れあがったり痒みが起こります。
駆除方法:葉や枝ごと切除して廃棄する必要があります。
毒性が強いため、専門業者に駆除を依頼しましょう。
植木ドクターの「害虫駆除、消毒」については、こちらのページです。
コナジラミ
特徴:体長約1~2mmの白い虫で、葉の裏側に寄生し、樹液を吸って弱らせてしまいます。
種類によって寄生する植物や被害の様子が異なります。
代表的な種類としてはオオタバコガコナジラミ、カシワコナジラミ、イチジクコナジラミなどがいます。
被害の様子:葉が黄色く変色したり、白い粉のような斑点ができます。
葉の裏側には白い虫がびっしり付着します。
ひどい場合はすす病などの二次被害を引き起こすこともあります。
駆除方法:薬剤での駆除が効果的です。
薬剤を選ぶ際は、対象となるコナジラミの種類に合ったものを選ぶようにしましょう。
また、薬剤が効きにくいものが発生する事例が報告されているので、異なる薬剤をローテーションで散布する必要があります。
害虫駆除・消毒は業者に相談しましょう
害虫の駆除や消毒はご自身で行うよりも、専門業者に依頼することを強くおすすめします。
不用意に触れたり薬剤を使用すると、皮膚が腫れたり痒みが生じる恐れがあり、大変危険です。
また、害虫や病気の駆除には、専用の薬剤や道具を揃えなければなりません。
ご自身で用意するとなると、大変な手間になるでしょう。
間違えて購入すれば余計な費用がかかることもあります。
専門業者に依頼すれば、時間と労力を節約することができるので、まずは相談してみましょう。
害虫のことなら植木ドクターへ!
植木ドクターは害虫駆除のスペシャリストです。
駆除だけでなく、今後再発生するのを予防する方法についても提案します。
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