庭木を美しく育てるためにできること~病害虫対策のポイントまとめ~
庭木が健康で美しく育つためには、病害虫対策が欠かせません。
病害虫を防除することで庭木の抵抗力が向上し、寿命を延ばすことができます。
この記事では、庭木の病害虫の対策方法や病害虫の種類についてまとめました。
お庭に木を植えられている方、これから植えることをご検討中の方は、ぜひご参考になさってください(^^)/
目次
庭木の病害虫対策が必要な4つの理由
病害虫の対策方法について知る前に、まず「なぜ病害虫対策が必要なのか」を知っておきましょう。
1.庭木の美観を損なわないため
庭木は庭園や周辺の景観を美しく演出する要素の一部です。
庭木が健康で美しければ、庭全体の雰囲気が良くなります。
病害虫による被害は葉や花に損傷を与え、時には木全体が弱体化することがあります。
病害虫対策を怠ると、庭の美観は損なわれるでしょう。
2.病害虫は庭木の成長に影響を及ぼす可能性がある
庭木の成長にとって病害虫の被害は大きな障害となり得ます。
例えば、アブラムシやハダニなどが木の葉を食い荒らすことで、光合成が妨げられ、栄養が制限されます。
これが続くと、木の成長が抑制され、健康な庭木としての機能が損なわれるのです。
3.対策することで庭木の抵抗力や寿命を向上させる
定期的な病害虫対策は、庭木の抵抗力を向上させ、寿命を延ばす重要な手段となります。
適切に管理することで庭木が健康で元気な状態を維持しやすくなり、ストレスや感染症に対する抵抗力が向上します。
これにより、庭木が長寿で美しい状態を維持しやすくなります。
4.庭木にとってより良い環境を提供するため
庭木が病害虫から守られることで、そこに住む生態系や他の植物にとっても良好な環境が生まれます。
バランスのとれた庭木は、鳥や昆虫、微生物といった生態系においても重要な拠点となります。
病害虫対策を行うことで、庭木がより良い状態で育ち、庭全体が豊かな生態系を築く手助けとなります。
庭木の病害虫の種類と特徴
庭木の病害虫にはいくつかの種類があり、それぞれが庭木に異なる被害を与えます。
これらの害虫について、具体的な種類とその特徴について見ていきましょう。
・アブラムシ
アブラムシは小型の昆虫で、吸汁によって庭木の葉や新芽から栄養を摂取します。
被害としては、葉が黄変し、異常な成長が見られることです。
アブラムシは特に春から夏にかけて活発になり、急速に増殖することが知られています。
・ハダニ
ハダニは微小なクモの仲間で、葉裏から吸汁して庭木を弱らせます。
被害は葉が黄変し、時には葉全体が焼けるように枯れてしまいます。
ハダニは乾燥した環境を好み、特に暑い季節に増殖が活発になります。
・カイガラムシ
カイガラムシは木の表面に白い粉状の物質を分泌し、これに覆われた状態で木の体液を吸汁します。
被害としては、葉が白くなり、粘着性のある物質が周囲に散乱することです。
特に湿度が高い環境で繁殖が進みます。
病害虫対策の具体的な方法
上記のような病害虫を見つけたら、早めに対策をしなければなりません。
では、具体的にどのように病害虫対策をするといいでしょうか。
状況ごとの対策方法を順にご紹介していきますので、ご参考になさってください。
即効性に期待できる殺虫剤・駆除スプレー
病害虫対策と言うと、まずこれが思い浮かぶのではないでしょうか。
市販されている殺虫剤や駆除スプレーなら即効性が期待できますし、確実に駆除してくれるでしょう。
広い面積なら草木灰(そうもくばい)
草木灰とは、草木を燃焼させた後の灰のことを言います。
病害虫対策に効果を発揮することで注目されている肥料です。
水溶性のカリウムが多く配分されており、即効性があるので、かけるだけですぐに害虫を駆除することが可能です。
ただ、多く散布しすぎると反対に植物にとって害となる可能性があります。
購入した草木灰に表記されている分量を必ず守りましょう。
葉や土壌に使用できる木酢液(もくさくえき)
木酢液は炭を作る工程でできた、水蒸気を冷却したものを言います。
強い除菌効果があり、水で薄めて散布します。
1リットルの水に対し、木酢液は小さじ1杯が目安です。
ただ、あまりグレードの低い製品だと有害成分が混ざっている場合があります。
安心できるメーカーから販売されている商品かを見極めることが大切です。
お手入れできるなら、虫除け効果があるハーブ
実はハーブも病害虫対策に効果的です。
ミント、ローズマリー、レモングラスなどの臭いが強いものがオススメです。
ハーブは病害虫対策だけでなく、アロマや料理にも使えるのでご検討されてみてはいかがでしょうか。
ただ、ハーブは繁殖力が高いのでこまめなお手入れが必要です。
牛乳でアブラムシ対策
意外かもしれませんが、牛乳はアブラムシに非常に効果的です。
牛乳は放置すると固まる性質を持っているので、アブラムシの気道を塞いで窒息させることができます。
牛乳をかける際には気温や時期も大切です。
牛乳が乾くには30分~2時間ほどの時間が必要なので、晴天の日、かつ午前中がいいでしょう。
植木ドクターの作業メニュー「害虫駆除、消毒」については、こちらのページです。
病害虫を予防するための庭木の配置方法
庭木の配置は、病害虫の予防に大きく関係します。
ここでは、庭木の適切な配置方法をご紹介します。
風通しを考慮する
風通しの良し悪しは、庭木の健康に直結します。
庭木同士や建物によって風通しが妨げられると、湿気がたまりやすくなります。
湿度が高くなると、病害虫やカビの発生リスクが上がります。
そのため、庭木を植える際は風の通り道を確保し、十分な換気を促進することが大切です。
病害虫が好む場所を避ける
病害虫は特定の環境を好みます。
例えば、湿った場所や日陰は多くの害虫にとって適した環境です。
湿気を溜めないように、水はけの良い土壌を整え、周囲を清潔に保つことで病害虫の発生リスクを低減できます。
病害虫対策・木の成長のために剪定をしましょう
病害虫だけでなく、庭木を健康に成長させるためには定期的な剪定が欠かせません。
剪定(せんてい)とは、飛び出した枝や葉をカットして形を整え、枝葉が密集しているところを透いて風通しを良くする作業です。
庭木は成長の仕方次第では枝葉が密集し、風通しが悪くなることがあります。
そうなるとジメジメと湿気が高く、害虫や病気の発生しやすい環境になります。
剪定はホームセンターやインターネットで販売されている剪定バサミや剪定ノコギリでも可能です。
ただし、庭木の種類によって剪定に適した時期や剪定方法があるので、必ず確認してから行うようにしてください。
また、高い庭木だと落下事故の危険性もあります。
難しい場合には無理せず、プロに依頼することもご検討ください。
植木ドクターの作業メニュー「剪定」については、こちらのページです。
病害虫対策や剪定なら植木ドクターへ!
発生している病害虫や庭木によって、適切な対策方法があります。
植木ドクターは植木のプロフェッショナル集団です。
「病害虫が発生してしまったけど、どの方法が適切かわからない」
「うちの庭木を長生きさせるためにはどうしたらいいか」など、お気軽にご相談ください。
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