庭中に蟻の巣?!考えられる原因と対処法
もうすでに暖かいを越して暑い日が増え、夏が刻一刻と近づいているのを感じます。
さて、つい先日お庭に無数の蟻の巣ができていて困っている方のお庭へ伺ってきました。
きっと他にも困っている方がいるだろう、と感じたのでブログにて紹介しますね。
お庭の害虫にお困りの方はこちらもご覧ください。
庭木を襲う厄介な害虫!種類別の特徴・被害・駆除方法・予防策を詳しく解説!
目次
お庭の手入れ中にアリに噛まれた
その方はお庭に花壇を作り季節のお花を植え楽しんでいるそうで、その日も花壇に花を植え替えようと準備をしていたところで急に足に痛みを感じたのだそう。
よくよく見てみると、地面には無数の穴が…たくさんのアリが棲むアリの巣がいくつも出来ており、ちょうどしゃがんだ場所がアリの巣の近くだったことで、驚いたアリに噛まれてしまいました。
アリは大体6月〜11月に最も活発になる為、攻撃性も増してきます。
ネットで調べると「駆除する必要はないがアブラムシが大量発生したことでアリが集まった可能性があるので対策を」と見かけたとのこと。
実際にどうなの?それ以上調べても良い答えが出なかったことで当社にご相談くださいました。
大量のアリの巣を発見!駆除する?しない?
結論からお話しすると、ただのアリの巣であれば数に限らず駆除の緊急性は低いです。
しかし、花壇の中に出来てしまっていたり、家屋の近くや木の中に営巣している場合は早急に駆除が必要となります。
画像:植物から吸汁するアブラムシとアブラムシの出す密を集めるアリ
実は日本には約300種類ものアリが生息しており、種類によって生息環境も捕食対象も異なります。
その中でも花の蜜や甘いものを好む種類のアリの多くはアブラムシやカイガラムシの出す甘い蜜をもらう代わりにアブラムシの天敵の他の昆虫から守る「共生」関係にあります。
この話は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ですので、アリがいるところには同じくアブラムシがいる、と言われています。
そしてアリの種類により共生するアブラムシの種類も異なるんだとか。
アリ自体は花の蜜を吸う為茎や葉っぱを食べたりなど、直接植物に害をなさないのですが、アブラムシやカイガラムシは植物の葉や茎から汁を吸うため草木を枯らしてしまいます。
また、葉の表面に粘り気のある排泄物が付着することがあり、その排泄物がすす病などの二次被害を引き起こすこともあり、大変厄介な存在です。
アリの発生により考えられる被害
植物や人に直接被害がなくても、間接的に被害をもたらす場合があります。
それは花壇に作ってしまった場合や家の中に侵入する種類のアリの場合です。
日本には約300種類のアリが生息しており、私たちの近くで生活しているアリは10種類程度と言われています。
アリの巣穴は全長1m〜2mあると言われ、曲がりくねり広範囲に広がります。
そのため植物は根を張りにくくなる可能性も高く、植物の成長を阻害してしまうと考えられるため花壇に巣穴を掘られた場合は薬剤を使い巣ごと駆除してしまうと良いでしょう。
駆除薬をご使用の場合は園芸用を使うことをお勧めします。
駆除後は花壇の土の入れ替えもしてくださいね。
アリの巣の駆除方法:自分で行う?業者に頼む?
先ほど少し触れましたが、アリの巣の駆除方法についてご紹介します。
駆除方法は「自分でやる」と「業者(プロ)に頼む」の2種類。
自分でやる場合は殺虫剤購入費用だけで済むので手軽に出来ることが一番のメリットかと思います。
殺虫剤には
・散布タイプ
・シャワータイプ
・ノズルスプレータイプ
のような液状のものとアリに餌として持ち帰らせることで巣に棲む他のアリも駆除できる
・毒餌タイプ があります。
毒餌タイプにもアリの種類に合わせ蜜状になったものと固形になったものがあり、アリの種類がわからない時用にどちらも入っている混合タイプもあるので、アリの種類や営巣箇所により薬剤を選ぶと良いでしょう。
では、業者(プロ)に頼むのはどういう時でしょうか?
ズバリ、市販の薬剤が効かなかったときです。
え、そんなことあるの?と思われますよね。残念ながら、様々な要因により起こり得る事なのです…
散布したのに被害を繰り返す、などあれば一度私たちのようなプロにご相談いただくことをご検討ください。
また、小さなお子様やペットを飼っている方も薬剤の選び方に注意が必要です。
万が一薬剤のついた土や葉っぱを触った手で粘膜を触ってしまったり口にして体内に入ってしまうリスクについてもよく考えて駆除方法を考えていただければと思います。
【番外編】家の中でアリが大量発生していたら、シロアリもいるかも?!
家に被害をもたらすアリで想像するアリはなんでしょうか?みなさん、クロアリよりも想像する白いアリがいるのではないでしょうか。
そう、「シロアリ」です!
クロアリもシロアリも同じ「アリ」とつくので、仲間だと思われがちですが、実は違うことをご存知ですか?
クロアリはハチ目ハチ科に分類される蜂の仲間で、シロアリはなんとゴキブリの仲間なのです…!!
姿かたちも似ているので、同じアリの仲間?と思いがちですが全く異なる昆虫です。
餌においては、シロアリは枯れた木材の中に多く含まれるセルロースを栄養としており、生きている植物にはセルロースが少ないので、何も食べるものがないときにしか食べません。
一方の黒アリの餌は、花の蜜などの糖類、動物性たんぱく質などを好み、木材そのものを食すことはありません。
黒アリにもシロアリにも女王アリがいる、という点では共通する部分もありますがまったく違う昆虫なのです。
そして、黒アリはシロアリを捕食します。そのため、ご家庭内に黒いアリが大量発生している時にはシロアリがいる(いた)ことが疑われます。
黒アリはシロアリを重要な栄養源としており、体格こそシロアリの方が何倍も大きいものの、いとも容易く巣に運び入れてしまうほどシロアリを好物としています。
なので、シロアリの巣を狙って黒アリもやってくるのです。
家の中で黒アリの群れを見かけたり、外壁に群がっていたなどという場合は、単に餌を探しに来ているだけでなく、シロアリの巣を狙って来ている可能性も…
さらに、黒アリはシロアリが作っていた巣を襲撃し、シロアリを食べた後、その巣を拝借して自分たちの巣としてしまう場合もあります。
そしてシロアリが食い荒らしできた隙間から人間の食べ物の匂いに釣られて出てくる、という負のループが出来上がるのです。
その穴からはアリだけでなく他の害虫や害獣の侵入経路になることもあるので、見つけたら放置せずに害虫駆除と住宅リフォームの両方をご検討ください。
アリの巣を含む害虫のことなら植木ドクターへ!
いかがだったでしょうか。
いずれも黒アリが直接人間に害をなしているわけではないけれど、黒アリがいることによって引き起こされる被害がある、と言うことがお分かりいただけたと思います。
植木ドクターは草木の剪定やお庭のトータルプランニングはもちろん、害虫駆除のスペシャリストでもあります。
駆除だけでなく、今後再発生するのを予防する方法についても提案します。
庭木に関すること以外も、雑草や庭の不用品撤去など、お庭に関することなら何でも対応します。
お見積もりは無料ですので、お気軽にお問合せください(^^)/
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